長期業績レポート(昭和シェル石油、JXホールディングス)

長期業績レポート

5002 昭和シェル石油
5020 JXホールディングス

メモ

日本の石油元売りは5社あり、全て上場しています。現代生活の基盤といえるガソリンをはじめとする商品を扱っているので市場規模は大きく、各社とも兆円規模の売上があります。

1位 売上8.7兆円 JXホールディングス 
2位 売上3.5兆円 出光興産      
3位 売上2.6兆円 東燃ゼネラル石油
4位 売上2.2兆円 コスモエネルギー
5位 売上2.2兆円 昭和シェル石油

まず不思議なのが、石油セクターから2社が日経平均に採用されているわけですが、なぜ5位の昭和シェルなのかということです。私は分からないので、日経新聞社に聞いてください。

次に気付くのは、2位の出光以下は売上規模が近いということです。石油元売り事業は、製油所に大きな設備投資を行うことが必要です。日本国内の石油製品需要は既に減少に転じていることから余剰設備の廃棄が必要です。各社とも操業度を落としたくないので、仮にA社とB社の製油所がともに50%で操業しているくらいなら、合併したうえで2つある製油所の一つを閉め、もう一つを100%操業するという経営判断になります。

こうした背景で、出光+昭和シェル、JXホールディングス+東燃ゼネラル と2つの大きな合併話が進んでいます。しかし、出光の創業家が合併に反対(株式を約30%保有)していて先行き不透明です。合併が長引けば長引くほど各社が我慢比べによって体力を奪われていくという状況が見えます。

石油業界においては経営統合してスリム化する以外にどういう経営方針があるのか、2016年8月に創業家の出光昭介名誉会長の手記が公開されました(リンク)。私なりにまとめると、「出光は、社員を家族のように思い経営してきた。厳しい経営環境の中、自分の社員の面倒を見るだけでも大変なのに、他社と合併した上でその社員まで面倒を見切れないよ」ということでしょうか。戦後も人員整理をしなかったという文面から、リストラをしたくないという意思は強いようです。

家族の論理 vs 資本の論理に目が離せません。

Happy Investing!!

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