上海旅行(地下鉄)

上海には地下鉄が19本運行(1号~18号線+浦江線)していて、さらに5本(19号~23号線)が建設中。これからも毎年1本が開業するスピード感です。市内には地上を走る電車はないようです。一方、東京には東京メトロと都営地下鉄合わせて13本の地下鉄が運行しています。

地下鉄建設のピークは、東京では1960-70年代。上海では2000ー2020年代です。上海は東京に40年遅れた発展フェーズを猛スピードで追いかけているのです。1980年代に東京に生まれ育った私は、生まれた時点で既に10本の地下鉄が走っていて、生涯に3本が新規開業(南北線:1991年、大江戸線:1991年、副都心線:2008年)。40年間東京で生活した実感としては、街の景色は六本木ヒルズのような再開発で時々変わるが、首都高、環状道路、地下鉄、鉄道、水道と言った大規模インフラは全て生まれた時点で完成していて、大きくは変わらないというものです。一方、1980年代に上海に生まれていたらどうでしょう。地下鉄が全くない状態から、現在は19本。人生の中で中国自体が大きく経済成長し、上海という街も大きく変化して便利になってきたことでしょう。変化をポジティブなものとして受け止める人間が多いのではないかと推測しました。

1970-80年代の日本人が高度経済成長を経て自信に満ち溢れていた状態、ドンドン海外旅行もできるようになった状態が、今の中国なのではないか。上海は既に海外旅行してブランドを買える経済レベルにあり、これから中国内陸部に波及していくと考えると、ブランド消費や訪日観光客数における中国の影響力は、今後さらに拡大していくと感じました。

https://honkawa2.sakura.ne.jp/6900.html