9月上旬、初めてノルウェーに行ってきました。その感想を何回かに分けて記録したいです。初回は初印象から。それは、とてつもなく豊かな国だということです。きれいな公共交通機関。ゴミのない道路。最新の電気自動車が行きかう街中。アウディ、BMW、レクサス。中国系EVは少ない印象です。タクシーはテスラ。しかもオスロだけではなく、第2の都市ベルゲンから2時間ほど離れた田舎ですら、日本であれば軽トラと軽自動車が走りそうなリンゴ果樹園の横を、新型EVが次々に走っていくという何とも不思議な光景。

ノルウェーの最低賃金は約3000円。東京都が1226円ですから、物価水準は2.5~3倍。ニューヨーク市が約2500円、トロントは約1900円ですから、やはり高い。消費税率は25%と高いですが、ノルウェーはEV優遇政策で消費税なしで購入できるそうです。グローバルで均一な自動車価格に対して所得が高いわけですから、無理なく購入できるのかもしれません。日本では東京と地方都市には差を感じますが、ノルウェーでは地方の隅々にまで(オスロとベルゲンの間という限られた地域ではありますが)豊かさがいきわたっているような感覚が新鮮でした。
物価の比較としては、絵葉書を海外に送ろうと切手を買ったら1枚あたり39クローネ(約600円)と驚きの高さ。ぼったくられているのかと思わず公式サイトで確かめてしまいました(リンク)。確かにEU外は39クローネでした。日本ではハガキの航空便100円と驚愕の安さ。ちなみにカナダは約400円。物価水準の違いを考慮しても、日本が安すぎるのではないでしょうか。200円くらいが妥当かな。ノルウェーのガソリン価格は1リッター約300円。産油国だからと言って安売りはしません。東京で170円。
アメリカやカナダは物価が高いけど、高いわりに質が悪い印象を受けます。それに対してノルウェーは高いですが、質も伴っている気がして好印象です。