ノルウェーで驚いたことの一つは、国民の英語能力の高さです。私の感覚では、これまで訪問した国で総合的に一番。しかも発音が聞きとりやすい。例えばドイツ人の多くは英語が上手ですが、訛りが強いです。
オスロについて買い出しに出かけたRema 1000という大手スーパー(Wikipedia)。時給3000円でもセルフレジはなく、20歳くらいの青年がレジ打ちしています。ノルウェー語で話しかけられたので、”Do you speak English?”と聞くと、”Do you need a bag? How would you like to pay?”と立て板に水。英語圏かと思うほどです。
旅行後半、フィヨルドに浮かぶサケの養殖場を見学したく、ノルウェー第二の都市ベルゲンから100キロほど離れたFykseという田舎町で民泊を利用しました。商店もないような、人口100人ほどの小さな村です。ちょうど近所で造園業をやっているおじさん(60歳くらいかな)が道具を借りにやってきていたので立ち話をしたのですが、そのおじさんも英語がペラペラ。高学歴ではなさそうだし、造園業というノルウェー人相手なローカルな仕事です。普段英語を使う機会は多くないと想像するので、なぜこんなに英語がうまいのか理解ができません。すっかり驚いてしまって、肝心の「どうやって英語を学んだのか?」という質問が出来ませんでした。

ノルウェーでは最近、上場企業に英語のみでの開示を認めるようになりました。日本企業が、日本語・英語の双方で開示することは増えてきましたが、英語だけでもOKって考えられますか?それほど英語の運用能力が全国民レベルで高い。人口が500万人しかいないから、外国と仕事をする必要性が高いことも一因でしょうが、人口が200万人とさらに少ないラトビアはそこまでではなかった。大人はソ連時代に教育を受けたからなのかな。
他の北欧諸国を回って英語力を比較してみることが楽しみです。