ショッピングモールという名のオアシス(マニラ旅行#1)

3月下旬にフィリピンの首都マニラを訪問してきた。最高気温は既に30度。これでも10月から3月のAmihanという北東の季節風が優勢な、乾いていて比較的過ごしやすい時期だそうだ。もう一方がHabagatという南西の季節風が優勢な時期。この季節風に乗って台風もやってくるそうだ。

マニラには多くのショッピングモールがある。SMモール・オブ・アジア(Mall of Asia、通称MOA。ローカルバスでも車掌が”MOA! MOA!”と叫んでいて、最初は何のことか分からなかったが、Mall of Asia行きという意味だった)というアジア最大のショッピングセンターを筆頭に、とにかくあらゆるところに巨大モールがある印象だ。せっかくマニラに来たのだから、世界のどこにでもあるモールには行かないよという気持ちだったが、2日目には早くもモールに行きたくて仕方ない自分がいて驚いた。

マニラの外気温が暑いのはもちろんだが、それよりも疲れを感じたのは、音と匂いだ。早朝から渋滞が始まり、エンジン音とクラクション音が途切れない。排気ガスの匂いが充満している。町を歩くにしても、歩道があったりなかったりするし、道路を渡るにしても歩行者優先という概念は薄く、車やバイクが突っ込んでくる。気が抜けなくて疲れるのだ。

モールに一足踏み入れると、冷房が効いていることはもちろん、外の喧騒から隔離された別世界。静かで、空気も綺麗で、床もツルツルで歩きやすい。何より歩行者しかいないから安心だ。フィリピン人はショッピング好きで有名だが、公園などの都市型公共娯楽インフラが少なく、郊外に出ようにも公共交通機関が少なく、車で移動するには渋滞がひどい。手頃な近場の別世界=ショッピングモールなのだ。泊ったホテルに近いSM Auraに至っては、屋上に教会があって驚いた。国民の80%がカトリック教徒というフィリピン。日曜はモールに行って礼拝に出席してから家族で食事&買い物ということか。

SM Aura。屋上にあるカマボコみたいな建物が教会。