国内旅行より海外旅行?(マニラ旅行#2)

マニラ旅行初日、アメリカのWesleyan大学同窓のフィリピン人2名と食事しました。彼らと話していて驚いたのは、頻繁に海外旅行をしている点です。一人は弁護士、一人は家族で私立学校を経営していて、フィリピンの高所得者になるのでしょうが、毎年日本に行っているそうです。「また来月行くよ~」みたいな軽いノリに驚きました。

その後、マニラ滞在して国内交通インフラの弱さを実感して、なるほど、長期休みには交通インフラが整った国に行きたくなる気持ちが理解できました。週末はモールで喧騒を離れてリラックスして、休暇は海外でリラックスということでしょうか。

実際に空港の利用者数データにも差があるのか確かめてみました。2025の利用旅客データを見ると、確かにマニラ空港は国内線と国際線の利用者数が2500万人とほぼ同じになっていて、東京圏(羽田+成田)では国内線が20%ほど多くなっている状況に比べると差があります。大阪圏(関空+伊丹+神戸)も国内線と国際線の利用者がほぼ同数になっていますが、これは国内の地方空港から国際線に経由する人も多いのでしょう。

マニラ空港もフィリピン各地の地方空港から国際線への乗り継ぎ客も多いはずで、この統計だけでは何とも言えないなという歯切れの悪い結論になりました。

ショッピングモールという名のオアシス(マニラ旅行#1)

3月下旬にフィリピンの首都マニラを訪問してきた。最高気温は既に30度。これでも10月から3月のAmihanという北東の季節風が優勢な、乾いていて比較的過ごしやすい時期だそうだ。もう一方がHabagatという南西の季節風が優勢な時期。この季節風に乗って台風もやってくるそうだ。

マニラには多くのショッピングモールがある。SMモール・オブ・アジア(Mall of Asia、通称MOA。ローカルバスでも車掌が”MOA! MOA!”と叫んでいて、最初は何のことか分からなかったが、Mall of Asia行きという意味だった)というアジア最大のショッピングセンターを筆頭に、とにかくあらゆるところに巨大モールがある印象だ。せっかくマニラに来たのだから、世界のどこにでもあるモールには行かないよという気持ちだったが、2日目には早くもモールに行きたくて仕方ない自分がいて驚いた。

マニラの外気温が暑いのはもちろんだが、それよりも疲れを感じたのは、音と匂いだ。早朝から渋滞が始まり、エンジン音とクラクション音が途切れない。排気ガスの匂いが充満している。町を歩くにしても、歩道があったりなかったりするし、道路を渡るにしても歩行者優先という概念は薄く、車やバイクが突っ込んでくる。気が抜けなくて疲れるのだ。

モールに一足踏み入れると、冷房が効いていることはもちろん、外の喧騒から隔離された別世界。静かで、空気も綺麗で、床もツルツルで歩きやすい。何より歩行者しかいないから安心だ。フィリピン人はショッピング好きで有名だが、公園などの都市型公共娯楽インフラが少なく、郊外に出ようにも公共交通機関が少なく、車で移動するには渋滞がひどい。手頃な近場の別世界=ショッピングモールなのだ。泊ったホテルに近いSM Auraに至っては、屋上に教会があって驚いた。国民の80%がカトリック教徒というフィリピン。日曜はモールに行って礼拝に出席してから家族で食事&買い物ということか。

SM Aura。屋上にあるカマボコみたいな建物が教会。