安定は、希望ですか?

日経新聞より

日経新聞に、2027年に現在世界4位である日本のGDPがインド、イギリスにも抜かれて世界6位になる見通しという記事がありました。上図の通り、ドル換算での日本のGDPは見事に横ばい。現状維持していますが、成長する他国に追いつかれ、そして追い抜かされてしまいました。GDP世界1位、2位のアメリカ、中国を図表に含めないという判断も、恣意的で好きになれません。2005年は日本のGDPは中国の2倍あったはずです。2010年に追いつかれ、その後25年で5倍の差を付けられてしまいました。5倍というと大きな数字に聞こえますが、年率換算するとわずか6.5%です。1年単位では、6.5%なんて誤差に感じますが、それを25年も積み重ねると5倍もの差になってしまうのが、複利効果の恐ろしいところです。

google検索結果 US China Japan GDP graph history

アメリカと中国はGoogleやApple、TencentやAlibabaに代表される、時価総額が100兆円を超えるような巨大テック企業を生み出せた数少ない国です。この両国や人口が10倍もあるインドに劣後するのは仕方ないとして、日本と同様に製造業中心で巨大テック企業を生み出せていないドイツ、金融業中心でこれまた巨大テック企業とは縁遠いイギリスにも追いつかれ、追い抜かされるというのはどう説明するのでしょうか?ドイツの人口は8000万人、イギリスは7000万人ですから、これは仕方ない範囲には入らないと思います。

滋賀県で大工修行をしていた2013年に見た、公明党の「安定は、希望です。」という選挙ポスターが忘れられません。「安定」というのは様々な解釈ができますが、私は、色々な意味で「変わりたくない」という日本の有権者の思いをくみ取ったキャッチコピーと感じました。それから13年、GDPで見ると日本は見事な横ばいを達成して、「安定」していたのかもしれません。しかし、他の国々まで「安定」して待ってくれる訳ではありません。日本が安定を目指している間に、他国に経済的に追い抜かされ、結果として選択肢が少なくなっている状況に、なんら希望は見いだせません。

公明党HPより https://www.komei.or.jp/campaign/sanin2013/poster/